おおまちしゃかどうぐちいせき
【日本遺産031】
大町釈迦堂口遺跡は、
鎌倉時代の寺院の跡と考えられている遺跡です。
平成20年度(2008年度)に行われた発掘調査により、
鎌倉時代後半以降、丘陵部を切り崩して谷戸を造成し、
平場には礎石建物や堀立柱建物等が建てられたほか、
周辺の丘陵部には、墓や供養の場として「やぐら」が造られるなど、
室町時代に至るまで
土地利用が繰り返されたことがわかっています。
中世の鎌倉の開発と祭祀信仰のあり方を知るうえで重要な遺跡であることから、
平成22年(2010年)に国指定史跡に指定されています(現在非公開)。
大町釈迦堂口遺跡の西側には、
「釈迦堂切通」と呼ばれるトンネルがあります。
トンネルは、明治時代以降に開削されたと考えられています。
トンネルに至る道路脇の斜面で崩落の危険があるため、
トンネルとその前後の区間は通行ができません。(トンネルには近づけません。)
※この切通は「鎌倉七切通」には数えられていません。
【大町釈迦堂口遺跡】
国指定史跡