“日本遺産”とは、文化庁が認定する「地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリー」。平成27年度から始まり、令和5年現在では104のストーリーが認定されています。認定されたストーリーはもちろん、地域によって様々。ですが、それぞれ日本全国に、そして世界に知ってもらいたい、魅力的なものばかりです。
日本遺産に認定されている鎌倉のストーリーとは、「いざ、鎌倉」~歴史と文化が描くモザイク画のまちへ。自然と一体となった中世以来の社寺が醸し出す雰囲気の中に、各時代の建築や土木遺構、鎌倉文士らが残した芸術文化、生業(なりわい)や行事など様々な要素が、まるでモザイク画のように組み合わされた特別なまちとなったことからこのようなストーリーとなりました。
日本遺産は、そのストーリーとそれを組み立てる「構成文化財」から成り立ちます。鎌倉は、中世からの社寺や近代の洋館など各時代の歴史的遺産が織りなす風景、鎌倉文士らが残した芸術文化、四季折々の花のみどころ、自然景観といった多種多様な魅力がモザイク画のように合わさっていることが魅力です。それらを構成する文化財が折り重なった鎌倉の日本遺産ストーリーを体感してください。
多くの国内外の観光客が訪れるまち、鎌倉。その観光の歴史は古く江戸時代より始まったといわれています。
様々な要素がモザイク画のように組み合わされた特別なまち「鎌倉」の日本遺産を現代の公共交通機関を利用し、巡るルートをご紹介します。
「このコースを周遊するために便利なチケット」<外部リンク>
鎌倉「参詣」ルート
多くの人を魅了し、国内外の観光客が訪れる街、鎌倉。鎌倉の「観光は」約300年前の江戸時代から始まったと云われています。鎌倉の特長である社寺や「鎌倉彫」といった文化を体験できる、江戸時代から明治時代にかけて周遊したであろうルートを再現しています。
「このコースを周遊するために便利なチケット」<外部リンク>
鎌倉「文化人」ルート
800年の歴史の中で多くの文化人が鎌倉で生活し、作品をのこしました。夏目漱石や島崎藤村が投宿した大本山円覚寺、鶴岡八幡宮や永福寺跡、薪能の舞台である鎌倉宮、瑞泉寺などを巡り鎌倉文士になった感覚を堪能できるルートです。
「このコースを周遊するために便利なチケット」<外部リンク>
鎌倉「“武士道”仏教」ルート
鎌倉仏教はこの時代に発展した仏教の流派、教えを指し、庶民の信仰としてだけでなく武士階級や政治権力とも密接な関係を持ち、社会情勢や時代背景に合わせ展開されました。国の重要文化財である浄土宗念仏道場の光明寺、日蓮宗の安国論寺や妙本寺、本覚寺などの寺院を散策し、当時の時代に触れることができるルートとなっています。
「このコースを周遊するために便利なチケット」<外部リンク>
鎌倉「女性の想いを馳せる」ルート
鎌倉時代の女性の地位は男性に比べ制約が多かったものの、さまざまな役割や責任を負っていました。北条政子が開基した寿福寺。鎌倉大仏で有名な高徳院にある歌人与謝野晶子の歌碑を訪れたり、由比ヶ浜の景色が素晴らしい縁結びの寺院成就院など女性の活躍が知れるルートです。
ちょっと一息できるカフェや寄り道しても行ってみたいお店や施設が盛りだくさん。日本遺産を巡りながら、お得に上手に鎌倉を楽しもう!