ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

鎌倉彫


鎌倉彫のヘッダ画像

かまくらぼり
【日本遺産054】

日本遺産ロゴマーク

経済産業省大臣指定伝統的工芸品

 

 

「鎌倉彫」は、仏像彫刻の技術をもとに生まれた
鎌倉を代表する伝統工芸品です。
カツラなどの木を用いて木地を成形し、文様を彫り
その上に漆を塗って仕上げるもので、
13世紀に宋から伝わった法具などの
美術工芸品が祖といわれています。
 

13世紀末から14世紀にかけて
独特な様式の仏像を作り出していた鎌倉仏師が
仏像の前を飾る仏具を作るにあたって
当時中国から盛んに輸入された
彫漆類の形に倣って作った木彫の仏具が
その先駆けと考えられます。
 

そして、茶道の普及にともない
仏具に代わって小香合(※1)や硯台(※2)といった
風雅な器物がよく作られるようになりました。
 

明治時代になると廃仏毀釈(※3)の嵐が吹き荒れ
仏師の仕事が激減しました。
仏師たちはそこで、鎌倉に別荘を構えた政界人や
華族など上流階級のニーズに合わせて
家具や調度品の製作を主体とするようになり
新しい工芸として鎌倉彫が確立されました。
 

鎌倉彫の写真1
 

その伝統を今に伝える老舗が
由比ガ浜通りに彫師・佐藤宗岳の店舗兼住宅として
建てられた1936(昭和11)年施工の「寸松堂」と
長谷で伊志良不説が創業し
1940(昭和15)年ごろ施工の「白日堂」。
ともに寺院と城郭が融合したような
独自の建築も見どころです。
 

また、1900(明治33)年より鶴岡八幡宮鳥居脇に
店舗を構え、禅宗寺院の仏像の制作のために
奈良からきた慶派の仏師達の末裔である
後藤家が当主である「博古堂」も鎌倉彫の老舗として
知られています。
 

鎌倉彫の写真2

 

由比ガ浜にある
「伝統鎌倉彫事業協同組合・鎌倉彫工芸館」では
鎌倉彫の作品をギャラリーで展示しているほか
毎週土曜午後には鎌倉彫の職人が
質問に答えてくれるなど、
鎌倉彫について詳しく知ることができます。

 
また、若宮大路に面した
「鎌倉彫会館」3階にある「鎌倉彫資料館」では
室町時代から現代までの鎌倉彫作品を
多数常設展示しているほか、小学校4年生以上なら
誰でも鎌倉彫のコースターや丸盆づくりが体験できる
「2時間体験教室(有料)」も実施しています。

 

鎌倉彫の写真3

 

※1 香を入れる器
※2 硯、筆、墨などの文具を入れる器
※3 明治政府の神道国教化政策のもとで起こった仏教排斥、寺院・仏像・仏具破壊運動