えんがくじ
【日本遺産010】
*最新情報は【公式サイト】<外部リンク>をご確認ください*
開基/北条時宗 開山/無学祖元
二度の元寇(文永・弘安の役)で亡くなった
両軍の兵士を弔うために、
1282(弘安5)年、
鎌倉幕府第8代執権北条時宗が
中国(宋)の高僧無学祖元を迎えて
創建した禅宗寺院です。
臨済宗円覚寺派の本山で、鎌倉五山の第二位。
本尊は宝冠釈迦如来坐像。
妙香池、白鷺池などの池があり、
国の名勝に指定されています。
無学祖元は1279(弘安2)年、
時宗に招かれて来日し、
建長寺の住職となりました。
その指導法は懇切丁寧で、時宗をはじめ
多くの鎌倉武士の参禅(※1)を得ました。
1281(弘安4)年の弘安の役に際しては、
時宗の政策にも大きな影響を与えました。
時宗が円覚寺を建てたのは、
帰国しようとしていた無学祖元を
引き止めるためであったともいわれます。
国宝の舎利殿は室町時代の名建築、
大平寺(廃寺)の仏殿を移築したもの。
山門の東から
長い急な石段を登った山の上にある大鐘は、
1301(正安3)年に物部国光によって作られた
鎌倉時代の代表的な名鐘の一つです。
関東地方最大の鐘で、
これもまた国宝に指定されています。
夏目漱石の小説『門』では、
主人公が鎌倉の禅寺を訪ね、
数日、坐禅をするくだりがあります。
その描写は、かつて若き日の漱石が
円覚寺で坐禅をした経験を踏まえたものです。
そのほか、島崎藤村、有島武郎らも
執筆のために訪れるなど、
円覚寺は、多くの文士の創作の舞台、
活動の場となりました。
※1 坐禅して禅を修めること
【臨済宗 円覚寺派大本山 円覚寺】
国指定史跡
国宝(建造物)
国指定名勝
神奈川県指定重要文化財(建造物)
鎌倉市指定有形文化財(建造物)
鎌倉市指定天然記念
円覚寺<外部リンク>(googleマップを開く<外部リンク>)
体験案内<外部リンク>
オンライン法話・ビデオ法話<外部リンク>
《主な年間行事》
・大般若祈祷会
・臨済禅師毎歳忌
・百丈禅師毎歳忌
・涅槃会
・時宗公毎歳忌
・降誕会(花まつり)
・観音懺法
・山門施餓鬼会
・開山国師毎歳忌
・達磨大師毎歳忌
・羅漢・舎利講式
・宝物風入
・弁財天諷経
・成道会
・除夜念誦
・除夜の鐘