きゅうかちょうのみやてい
【日本遺産039】
国登録有形文化財、鎌倉市景観重要建築物等
緑深い衣張山東側、竹の庭で有名な
報国寺の奥の宅間ヶ谷にある洋風住宅で
1929(昭和4)年春
華頂博信侯爵邸として建てられました。
当時から常住の住宅として
用いられていたといいますが
華頂夫妻が生活したのは数年のみでした。
その後たびたび持ち主が変わり
1996(平成8)年に鎌倉市が取得しました。
ヨーロッパの民家などに見られる
ハーフティンバー様式の建物で
柱・梁などが外部に現れる
趣あふれる外観が特徴です。
樹木や池を幾何学的に配置した
美しいフランス式庭園を併設し
季節の花を楽しみながら散策が楽しめます。
また、敷地奥には、1971(昭和46)年に
当時住んでいた実業家の松崎氏が
東京・上大崎の自宅から門と茶室を移築した
「無為庵」があり
旧華頂宮邸の建物内部と合わせて
春・秋の数日間のみ一般公開されています。