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鎌倉在住の女優、星野知子さんが「鎌倉四季だより」を出版

さりげない鎌倉の魅力を凝縮した一冊に

1980年にNHK連続テレビ小説「なっちゃんの写真館」で主演デビューし、以後、ドラマや映画等で幅広く活躍している女優の星野知子さん。鎌倉市在住の星野さんが日々の暮らしの中での出会い、発見、感じたことを自然体でしたためた本「星野知子の鎌倉四季だより」(敬文舎)がこのほど出版されました。自身、多数の著書がありますが、鎌倉をテーマにした本は初めてとのこと。出版にあたっての経緯や想いについて、星野さんにお話を聞きました。

 星野知子さん

鎌倉の本を書こうと思ったきっかけは?

「鎌倉に引っ越してきたときは、何もかも珍しくて、面白かったりとまどったりの日々でした。それから14年が経ち、ふと気づくと、自分も鎌倉の住人になってきたなあと思うこの頃です。私なりの鎌倉の魅力を紹介したいと思い立ちました。鎌倉に生まれ育ったわけはなく、観光で遊びにきたわけでもない。新潟の雪国で生まれ育った私が鎌倉に暮らして感じたことを、思うままに綴りました」
 

本を執筆するにあたって、改めて鎌倉の良さを気づいたエピソードはありますか?

「思いついたテーマで書き進めましたが、まとめてみると、鎌倉は四季と旬がはっきりしていると再認識しました。自然だけでなくて、夏のぼんぼり祭など季節の行事、シラスやワカメなどの食べ物。歴史や文化で四季を味わいながら1年が過ぎていきます。素敵ですよね」
 

また、執筆していて楽しかったこと、苦労したことなどはありましたか?

「執筆途中で、オールカラーで写真をたくさん載せましょう、ということになり、嬉しい反面、大変でした。自分が以前撮っていた写真だけでは足りなくて、市内のあちこちに撮影に出かけました。お寺や風景、花や木も。「トビに注意」の大きな看板を探して材木座から稲村ヶ崎まで海岸沿いを歩いたり。それに、家の中で鰻重や桜貝も撮影。苦労しましたが、エッセイの内容に沿った写真で本全体にあたたかみが出たと思っています」
 

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします

「観光ガイドブックでは物足りず、歴史や文化の解説書は堅苦しい、と思っている方たちに。鎌倉を暮らしから見たエッセイです。鎌倉の魅力満載で、読み進むうちに鎌倉の面白さと深みが見えてきます。日々の暮らしを大切にする方たちに読んでいただきたいと思っています」
  
 

「星野知子の鎌倉四季だより」は全5章で、四季に分けて24のテーマが綴られています。星野さん自ら撮ったプライベート写真も見どころのひとつです。本の購入は市内の書店、または星野知子オフィシャルサイト<外部リンク>で。