由比ヶ浜と稲村ヶ崎の海岸線に点在する公園をあわせて「鎌倉海浜公園」といいます。
大きな芝生広場と遊具のある由比ガ浜地区、展望台があり史跡ともなっている稲村ガ崎地区、海を間近に臨む坂ノ下地区の3地区に別れており、それぞれ多くの人々に親しまれています。
由比ガ浜地区海浜公園は1988(昭和63)年に完成した21,000平方メートルにわたる広い公園で、西側から「多目的グラウンド」、「芝生の広場」、「築山のある広場」の3つのエリアに分かれています。
「多目的グランド」はスポーツなど体を動かすことができ、他の2エリアは海を臨み芝生で心身の休息をとることができる市民の憩いの場として利用されています。公園内には整備されたトイレが設けられているほか、複合遊具・鉄棒・ブランコ・すべり台などの遊具、広場の地下には大型自動車も停めることができる由比ヶ浜地下駐車場があります。また、この公園には旧型江ノ電車両(愛称タンコロ)が保存のために展示されています。
由比ヶ浜海岸と相模湾を一望できる公園として、沖でウィンドサーフィンを楽しむ人たちを見ながら、陽を浴びて日がな一日のんびりと過ごすことができる公園です。
タンコロとは・・・
50年にわたって活躍した100型の江ノ電の車両で、鎌倉市に寄贈されたものです。「タンコロ」は愛称で、木の香りがする車両に乗り込み木製の座席に腰かけると、不思議な感覚に包まれることでしょう。屋外展示のため傷みやすいのが残念ですが、平成20年度に改修して少し綺麗になりました。タンコロは朝9時から夕方16時までは車両内部に入って見ることができます。※車両内部の保全のため、雨天時は閉めています。
由比ガ浜から逗子方面の美しい海岸線を眺めながら一休みできる「三角地」と呼ばれている広場と、市営プールの前にある「プール前公園」と呼ばれている広場があります。
自然の地形を利用し、ゆっくり景色を楽しめる芝生広場があります。晴れた日には高台の展望台から、南の沖に伊豆大島、西には富士山と江の島を望む相模湾の景観が望見でき、かながわ景勝50選<外部リンク>に指定されています。特に、相模湾越しの伊豆の山並みに夕日が沈むシーンは絶景です。
また稲村ガ崎は、新田義貞が鎌倉幕府に攻め入った地であり、国指定史跡「新田義貞徒渉伝説地」としても知られています。