いつもと違う鎌倉の楽しみ方!
鎌倉市内を観光していて知らないうちに通り過ぎているものがあります。
そのひとつが「鎌倉の石碑」です。
鎌倉市内には歴史を今に伝える数多くの石碑が点在し、はっきりとした総数はわかりませんが百数十基はあるのではないかと言われています。その多くは大正から昭和にかけて鎌倉町青年団、鎌倉町青年会、鎌倉同人会などが建立したものです。
今回は若宮大路の東側を並行する「小町大路」沿いの石碑を紹介します。
「小町大路」は中世鎌倉時代には幕府高官・有力御家人の屋敷が並び、とくに大町四つ角以南は当時の鎌倉随一の商業地区でもありました。
往時の鎌倉を想像しながらの石碑巡りは、いつもと違う鎌倉観光になります。
石碑巡りは、石碑を見つける事自体が一つの楽しみです。通り沿いに何気なく建っているので見落としたりする場合があります。
今回、休日を利用して「鎌倉の石碑巡り」を楽しんでいる鎌倉警察署長の猪俣秀彦さんから、写真、設置場所の資料などを借用させていただきました。
猪俣さんは、昨年の6月ころから石碑巡りを始め、すでに77箇所を巡り、「石碑の設置場所がわかりにくい場所もあり、あれこれ迷いながら目的の石碑を探すのも楽しみの一つ」とのことです。
「小町大路」は、鶴岡八幡宮東側の「筋違橋(すじかえばし)から宝戒寺、本覚寺前を通り、材木座海岸に至るルートです。以下は小町大路沿いのすべての石碑ではありません。
■北条執権邸旧蹟
設置場所:小町3-5-22
備 考:宝戒寺参道左
鎌倉幕府を担った執権北条氏の邸宅があった場所です。
■日蓮上人辻説法(つじせっぽう)跡
設置場所:小町2-22-10
備 考:小町大路沿
鎌倉で布教を始めた日蓮上人が、政治と商業の場をつなぐ重要な幹線であった小町大路を中心に辻説法を行った場所です。
■夷堂橋(えびすどうばし)
設置場所:小町1-12-12
備 考:本覚寺前
鎌倉十橋の一つ。かって、この橋のたもとに源頼朝が幕府の鬼門除けのために創建した「夷三郎社」(夷堂)があったことからこの名前になったと言われています。
■町屋阯
設置場所:大町2-3-2
備 考:大町四ツ角南へ約50m橋の先
この辺りは、鎌倉繁栄当時に商店が数多く並んでいた場所です。
■乱橋
設置場所:材木座2-8-41
備 考:妙長寺南へ約50m
鎌倉へと攻め込んだ新田義貞軍と鎌倉幕府軍が激しく攻防した場所です。
鎌倉の石碑は、インターネット上で数多くの紹介がされています。
その一部ですが以下でも紹介されています。
・鎌倉の石碑「88箇所巡り」
https://4travel.jp/travelogue/10419251<外部リンク>
・鎌倉石碑【 建 立 年 次 & 建 立 者 】一覧表
http://amigokamakura.sakura.ne.jp/ishibumi/kenritu-ymd.html<外部リンク>