小町に「鎌倉 日蓮堂」が完成
日蓮聖人の辻説法跡隣接地に日蓮宗の新たな施設「鎌倉 日蓮堂」(鎌倉市小町)が完成し、12月9日、関係者の見守る中、落慶式が営まれました。「日蓮聖人のことを広く知っていただき、聖人と向き合える施設」がコンセプト。六角堂内には木造の日蓮聖人像が奉安され、時空を超えた心の対話ができるよう設計されています。
「鎌倉 日蓮堂」の堂内設置された日蓮聖人像
日蓮聖人は、1253(建長5)年に鎌倉を訪れ、松葉ヶ谷に草庵を構えました。同地は鎌倉時代に武士の屋敷や商家などがあった場所と考えられ、人の往来の多かったこの周辺で法華経の功徳を説いていたと伝わります。「鎌倉 日蓮堂」に隣接する史跡「日蓮聖人辻説法跡」には石碑と腰掛石があります。
関係者によると、「鎌倉 日蓮堂」の今後の運用については、現在検討中とのことですが、市民、観光客らが立ち寄り、日蓮聖人を広く知ってもらえる拠点として活用していきたいと話しています。
六角の参拝御堂
隣接する日蓮聖人辻説法跡